2013鬼こいまつり  
  報告    
   愛媛県の南予にある鬼北地域。鬼ヶ城山系の北に位置することから鬼北と呼ばれるらしい。
 この中の鬼北町と仕事で縁があり、今回初開催の鬼こいまつりプロデュースに関わらせてもらいました。


 ズバリテーマは「鬼」。全国の自治体名で「鬼」がつくのはここ鬼北町ただひとつ。そこでこの「鬼」をモチーフにし、メインイベントは「鬼ごっこ」。いつかこの地域が「鬼のふる里」あるいは、「鬼ごっこのまち」などと言われるようになればいい。


 けれども僕の本当の狙いはこの愛媛県の南予の豊かさを感じてもらうこと。実はこの南予と言われる地域、人口減少、過疎化、産業の低迷といろいろな課題が山積みとされる地域。けれども味方を変えれば、この地域には自然の豊かさがあり、人々は穏やかで人情深く、更には食べ物もうまい!など豊かさに溢れた地域。そこで、地元の人々に地域の豊かさを再確認してもらい、誇りを持ってもらうと同時に、できればその豊かさを発信してもらうようになって欲しい。


 そしてもう一つ地域(内外)の住民の手で作り上げるということ。行政にも協力はしてもらうけれど、頼り切ってしまうのではなく、あくまでも自分たちが主体的に行う。それによって自分たちにもできるんだという自信を持ってもらうこと。


 そんなテーマを持ちつつ、3月に実行委員会を立ち上げ、毎週会議をしながら突貫工事で進めてきた。最初は少人数のメンバーから始め、どんどん住民を巻き込みながら準備を進めてきた。きっと途中から巻き込まれた人は訳も分からない状態だったろう。


 そして2ヶ月後の5月19日に遂に開催。


 見事に「雨」。ずっと晴れの日が続いていたのに・・・、天気予報では午後から雨と言っていたのに、朝から雨。


 一体どうなることか?


 それでも神様は見捨てなかった!


 どんどん雨の中人がやってきた。子供たちはにぎやかに走り回る。結局鬼ごっこはグランドでは行われず、体育館の中で行われたのだけれど、後からすると逆にそれでよかったようで…。


 怒涛の2ヶ月が過ぎ去った。


 当日のあの日あの時間。土砂降りの雨。次の日から再び快晴が続く。なぜ故あの日、あの時間のみ…。


 振り返れば、実行委員会のメンバー、ボランティアの力によって出来上がった今回のイベント。僕は途中でカゼを引いて以来何もしていない。


 けれどもうれしかったこと。それはまた地域に対して夢を語る人々が増えたこと。そして地域の元気づくりに携わろうとする人々が増えたこと。それが何よりもの宝。




 きっとこの地域はよくなる。それも21世紀にふさわしい地域となる。うまく行けば日本の最先端地域となったりして! 楽しみだ。




 けれども、結局僕は何もしていない。どちらかというと邪魔をしただけ…。それでも一応名前だけは入っている。おいいしいところだけ頂きま~す。

 
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