かつての金星は今の地球と似ていた

 

 私が明日トラル界において地球に来る決心をしたときに、私はこう思いました―「わあ、これは凄く素敵なことだわ!」当初はこれは素晴しい冒険になるだろうと思っていました。そして地球に近づいた宇宙船の窓から初めて見た地球はとても美しいものでした。私は未来の世代がこの惑星を過去の人たちよりもさらに大切にしてくれることを今も願っています。その後に私はこの素晴らしい惑星に暮らすあらゆる人種の人たち出会うこととなりました。けれども当時の私はあなた方の社会の片隅で自分が負うことになる情緒的・心理的なダメージについては予期していなかったのです。ここには多くの文化があって、人々は忙しく働いていて、多くの人たちは自分たちが魂として不死の存在であることに気づいてないという事実について私は事前に教育を受けていました。そして地球の大多数の人たちは、今回の人生がすべてであって、自分が生きられるたった一つの機会であると信じているということです。それは私にとって信じられないことでした。

 私たち金星人は、成長段階での教育において、人間の生涯というものは、一時的な学習の期間であり、何百万回と繰り返される人生の一つに過ぎないことを教わっているからです。それが私たちの知識の一つです。そして若い惑星はそうであるように、ずっと昔は私たちも生存のために戦ったり、もがいたりしていました。かつては金星も若い惑星でした。そしていまは古い惑星となっていて、地球が若い惑星であるのです。

 地球は今、未発達で幼い魂の場としての役割を持ち、彼らに教育を受ける機会を与えようとしています。ひとつの太陽系にはこのような惑星が必ず一つは必要とされているのです。そしてそこで生きる住民と共に成長への道を歩んでいる高次の魂も存在し、人々に自らの本質を悟るように教えようとしているのです。ですが私たちは、そもそも地球のことを“カルナーア”と呼んでいます。それは「ネガティブな子供」という意味です。けれども、どの惑星もネガティブな状態にいる段階を、過去であれ、いつであれ、経験するものなのです。

金星人オムネクとの対話~スターピープルにいま伝えたいこと」オムネク・ネオク著(TOブックス)

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