民主主義の人間
怒ったり恐れたりする人は、「怒り」や「恐れ」の奴隷です。
奴隷には自由はないのです。
怒りや恐れに支配されない人こそ真に、自分が自分の主人公であるところの民主主義の人間であります。
(中略)
戦争はたが自分を侵すかも知れぬという恐怖と、相手を憎む怒りとによって起こったのです。
(中略)
だから戦争を起らぬようにするためには、人間全部が、自分で自分の主人公となり、恐怖や憤怒の奴隷にならぬ様にならねばなりません。
この自分が自分の主人公となることが民主主義というのです。
「
新版 生活読本
」 谷口雅春著(三宝出版)より
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