許しの量はいつも愛の量に等しい




人の欠点を見ることはとてもたやすいものです。それを見て大抵は批判をします。このようにしながら日々生活をしているのが現実です。指摘した人の欠点は、その人が同じように持っている欠点です。もし何も無かったならば、そのように感じ取ることも出来ず、批判など出来るものではないからです。

人は鏡の役割を果たしてくれます。自分はその鏡を見て自分を知っていくように仕組まれて、魂の修行をするようになっています。普通はそんなことを知らないので人の欠点は自分の欠点と思わず、非難攻撃の手をゆるめることをしません。

しかし、許しという思いが心一杯に広がっていれば人を一切攻めることはしません。それどころかその人を愛おしく思うようになります。自分の欠点と同じものを持っているので親近感さえ感じるようになるからです。そういう意味で許さない間は愛は全く無く、許すようになると愛が一杯になります。これは正確に現れます。

愛のある人とは許しのある人なのです。そしてその量は完ぺきで少しの誤差もないほどです。このことを知ってこれからの人生に活かしていくことが大切です。

助安由吉こころのうた2017年6月号 今月の言葉~壁内観より~」(株式会社エイト社)
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