3月31日 
東京 
この日記はEikyoの雲水記である。

 「空の雲のごとく、川の水のごとく流れていく。」自分の心の基盤の完成を目指してひたすら歩く自分である。

 3月23日に荒川市民マラソンの42.195キロを走りぬき、3月31日に社会福祉士の称号を得て、そしてこれより最後の地最福寺を目指してまずは四国を歩く。思えば、空海に興味を持ち、いったい空海は何を考えたのだろうか、どのような胸中だったのだろうかということを知りたくて、空海の足跡を訪ねることとした…。

 振り返ればもう3年前のこと…。病院改革に挫折し、そこを辞めることとなり・・・、それは自分の弱さでしかなかったことに気がつき、自分を強くしようと様々なことを始めた。図書館にこもってひたすら勉強し、禅寺に行き、ひたすら坐ってみたり、そして働き始めた。アルバイト職員として働き、怒られ続ける中ひたすら我慢して働いた。そして社会福祉士の資格取得のために勉強も始めた。

 自分にとってはただひたすら「自分を鍛える」ということに専念し、自分向上を目指した3年間。 去年の終わりごろからようやくあの挫折からの呪縛が解け始め、立ち直りを感じられるようになってきた。そしてこの挫折に踏ん切りをつけるために選んだ明日からの3カ月。

 目標「実行力を伴う強い意志と、人の痛み悲しみが分かる心を持った人間となること。」

 この目標達成のための3ヶ月である。この目標は具体的な数値での結果は表わせないけれども、自分にとってはこれこそが一番重要なところであり、この3年間そして10年の総決算である。だから気合いを入れて臨みたい。どんなことがあっても達成させたいと思う。

 まずは88ヶ所を歩いて、石鎚山、剣山に登って自分を鍛えると同時に、色々な人やものに触れたいと思う。そしていろいろなことを感じられたらと思う。願わくば自分の心を深く大きくすることができれば…と思う。またその中で空海を感じることができればと思う。

 そして最福寺で思いっきり自分をぶつけていくし、おもいっきり自分と対決する。妥協は許さない。妥協しないためにも4月5月である程度の自分を築いておきたい。自分にとっての大勝負だ。

 これまでにいろいろな人に迷惑をかけてきたし、お世話になってきた。それらの人々のためにも徹底的にやろう。死んでもいいぐらいの気持ちでやろう。悟りなんかいらん。ただ精一杯に生きたい。一生懸命でいたい。空海に少しでも追いつきたい。

 そして自分の将来について言うならば、精神的基盤を完成させたい。もうこれまでの情けないままでの弱ちょろい自分とはおさらばだ。

 野に咲くひまわりのように力強く太陽に向かって伸び、花も咲かしたるねん。自分の道を切り拓いていく。自分の足で歩いていくために。

 この日記は自分の気持ちの記録である。自分の心がどう変化するか…。

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